自動織機

 自動織機とは、「たて糸の張力を一定に保つ自動調整装置、よこ糸が切れたら自動で停止する装置、布の巻取装置などの発明から成り立つ」とあります。(参考文献:トヨタ産業技術記念館のHPより)

自動織機の画期的な点

 上記の自動調整装置や自動停止装置はセンサー技術の一部と考えることもできますが、自動織機の画期的な点は、一人が扱う織機の台数が増加したことにあります。手機では一人当たり1台でしたが、3~4台の織機を管理できるようになりました。(条件にもよりますが、最終的には、20台から100台程度)。また、これらの機構で、糸がなくなった状態で織機が動き続けることがなくなり、キズが減少し、織の物品質も大幅に向上しました。
これらの機能は現在では当たり前になっていますが、改めて、画期的な点として書いておきます。
自動織機の定義として、「よこ糸が切れたら自動で停止」ではなく、「運転中に緯糸が切れた場合、またはなくなる寸前、織機を止めずにシャトルを交換する」としている文献もあります。これは、無停止杼換式豊田自動織機G型で実装された機構です。この機構が完成するのは1924年ごろです。また、現在でも「織機を止めずにシャトルを交換する」機構は可能ですが、この機構が活かせるのは、緯糸1種類のみの場合です。緯糸が2種類以上の場合、この機構は複雑になり、使われることは稀です。大半の織機はこの機構を実装せずに、自動停止させる機構のみが主流となっています。
シャトルの自動交換の動画がありましたので、参考に。
G型自動織機の集団運転《トヨタ産業技術記念館 バーチャルガイドツアー》も参考になります。

初稿 2024/05/28 改正2024/07/10