織物、編物、不織布 これらの生産性

生産性と最小ロット

 生産性(生産スピード)と最小ロットの大きさは、ほとんどがトレードオフの関係になります。

 生産性は、「横編」<「織物」<「経編」<「不織布」の順に高くなります。一方、生産性が向上するほど、最小ロットが大きくなり、小回りがきかなくなります。

*横編と織物の関係は、一概には言えませんが目安として表記しました。(織物はシャトル織機からエアージェット織機までありますので、生産速度に幅があります)
また、横編と経編は完全に別物と考えられますので、分けて表記しました。

 生産性を数値化してみると、織物10ならば、経編は100、不織布は1000ぐらいの差があると思います。(あくまで、個人的イメージですが)

 経編のライバルは、ドレープカーテンとレースカーテンなどの様にカテゴリーが似ている織物と思いがちですが、本質的なライバルは不織布です。
 経編が一番、恐れるのは、機能的には経編の半分しかないが、コストは十分の一という風に不織布を生産されることです。この様にされると販売コストで勝負になりません。
 一般的に機能性では、経編がリードしていると思っていますが、最近は、多層構造の不織布も開発が進み、機能でも不織布ならではのものができています。


初稿2020/08/23

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“織物、編物、不織布 これらの生産性” への1件の返信

  1. こんばんは 初めてコメントさせていただきます。
    編物タオルを用いて作った下着関係の特許申請でレポートを作成しています。編み物タオル=網生地=平織ではない と言葉上は認識していますが、数値ではっきりわかるような断定できる言い回しを求め苦労しています。相談先の弁理士の先生は「網」でよいのではと仰られますが、他の方からは、「網」は虫取り網や漁の網を想像するので違う表現がよいのではと答えが出ません。期日間近です。お助け下さいm(__)m 

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