製紐機をいじってみてわかったこと 「組む」とは?

 製紐機で、ボビンにかける糸を減らし、糸が交差しない様にして、製紐機の生産速度を上げる条件で組紐を試作してみました。すると、生産される組紐は、糸が撚られているだけで、撚糸と区別できなくなります。
 この事を体験していると、「組む」は、「撚る」を内包し、糸を交差させることが本質だと気づくことになります。

 とはいっても、製紐機はボビンに一度糸を巻くので、生産に限界の長さがあるので、製紐機を撚糸機の代わりに使うことはありません。だから、普通はこの様にして生産したものを見ることがないのです。

 組紐を作る方法として、手動(丸台)、機械(製紐機)いずれも、ユーチューブで見ることができます。さらに、ワイヤーロープの製造する映像も見ると面白いと思います。
 途中までは、繊維の撚糸と同じです。糸を合わせるときは、糸の構成は、S撚り、Z撚りが交互になっています。また、製綱工程になると、その機械は、組紐を作る製紐機に似ています。丸台をヨコにした感じです。

 「君の名は。」の中で組紐の生産シーンがありました。(丸台でなく、主人公の祖母が組むことで、平面を作り上げるタイプ)
 それを見ると、「組む」と「織る」の差も考えないといけませんね。

初稿2022/01/23