織物、編物、不織布 これらの生産性

生産性と最小ロット

 生産性(生産スピード)と最小ロットの大きさは、ほとんどがトレードオフの関係になります。

 生産性は、「横編」<「織物」<「経編」<「不織布」の順に高くなります。一方、生産性が向上するほど、最小ロットが大きくなり、小回りがきかなくなります。

*横編と織物の関係は、一概には言えませんが目安として表記しました。(織物はシャトル織機からエアージェット織機までありますので、生産速度に幅があります)
また、横編と経編は完全に別物と考えられますので、分けて表記しました。

 生産性を数値化してみると、織物10ならば、経編は100、不織布は1000ぐらいの差があると思います。(あくまで、個人的イメージですが)

 経編のライバルは、ドレープカーテンとレースカーテンなどの様にカテゴリーが似ている織物と思いがちですが、本質的なライバルは不織布です。
 経編が一番、恐れるのは、機能的には経編の半分しかないが、コストは十分の一という風に不織布を生産されることです。この様にされると販売コストで勝負になりません。
 一般的に機能性では、経編がリードしていると思っていますが、最近は、多層構造の不織布も開発が進み、機能でも不織布ならではのものができています。


初稿2020/08/23